登記簿謄本の取得方法4つを比較!便利なのは?
登記簿謄本を取得する方法は、初めての方は難しいイメージを持っているかもしれませんが、意外に簡単です。
この記事では、法人(会社)に関する登記簿謄本の4つの取得方法をご紹介し、どの方法が一番便利なのかを解説します。
登記簿謄本を取得したいけれど取得方法がわらないという方は参考にしてみてください。
登記簿謄本の取得方法は4つ
まず、登記簿謄本の取得方法には次の4つがあります。
- 法務局の窓口へ直接行って取得する方法
- 郵送で取得する方法
- オンラインで申請し、郵送してもらう方法
- オンラインで申請し、法務局などの窓口で受け取る方法
法務局の窓口へ直接行って取得する方法
全国のどこにある不動産の登記簿謄本でも、最寄りの法務局で取得することができます。
法務局が開いているのは平日の午前8時30分から午後5時15分までで、この間であれば誰でも、いつでも登記簿謄本を取得できます。
具体的な取得方法は、「登記事項証明書交付申請書」という書類に必要事項を記入して提出するだけです。印鑑も身分証明書も必要ありません。
ただ、1通あたり600円の手数料が必要になります。手数料分の収入印紙を交付申請書に貼る必要があります。収入印紙は法務局で購入できるので、あらかじめ準備する必要はありません。
「登記事項証明書交付申請書」の用紙は法務局に備え置いてあります。法務局のホームページからもダウンロードできるので、あらかじめ記入して持っていけば窓口でスムーズに交付申請できます。
参照:法務局 登記事項証明書・登記簿謄抄本・概要記録事項証明書交付申請書
http://houmukyoku.moj.go.jp/homu/content/001188552.pdf
なお、「登記事項証明書」というのは「登記簿謄本」と全く同じ意味です。
交付申請書に収入印紙を貼って窓口に提出すれば、その場ですぐに登記簿謄本を受け取れます。待ち時間は混雑状況にもよりますが、通常は10分もかかりません。
郵送で取得する方法
郵送でも法務局から登記簿謄本を取得することができます。
方法は、「登記事項証明書交付申請書」に必要事項を記入し、収入印紙を貼り、返信用封筒を同封して法務局へ郵送するだけです。
急ぎでなければ往信・返信とも普通郵便で大丈夫です。返信用の切手代は登記簿謄本が1通なら84円、2通なら94円で通常は足ります。ただし、登記簿謄本のページ数が多い場合は140円が必要になる場合もあるので注意が必要です。
登記簿謄本が届くまでの日数は、早ければ3~4日のこともありますが、1週間から10日程度みておくといいでしょう。
オンラインで申請し、郵送してもらう方法
自宅や会社のパソコンからオンラインで登記簿謄本を取得することもできます。
方法は、法務局が運営する「登記・供託オンライン申請システム」の「かんたん証明書請求」で必要事項を入力するだけです。
参照:登記・供託オンライン申請システム
https://www.touki-kyoutaku-online.moj.go.jp/
最初に申請者情報を登録してログインする必要がありますが、アプリのダウンロードやパソコンの複雑な設定は一切不要なので簡単です。
手数料は1通500円で、インターネットバンキングかPay-easy(ペイジー)で支払います。
利用できる時間は平日の午前8時30分から午後9時までです。この間に交付申請と料金の支払いを済ませれば、ほとんどの場合、数日後には登記簿謄本が郵送されてきます。
オンラインで申請し、窓口で受け取る方法
オンラインで登記簿謄本の交付申請をするときには、受け取り方法について「郵送」か「登記所や法務局証明サービスセンターの窓口での受け取り」を選ぶことができます。
窓口での受け取りを選ぶと、手数料が1通480円になります。
受け取れるまでの日数は、法務局の混雑状況にもよりますが通常は数日程度です。
登記簿謄本の取得はオンライン申請が便利
登記簿謄本を取得する4つの方法をご紹介しましたが、一番便利なのはオンラインで申請して郵送してもらう方法でしょう。この方法なら、どこへも足を運ぶ必要がなく、登記簿謄本を取得できます。
費用を安く抑えたい方には、オンラインで申請して窓口で受け取る方法がおすすめです。この方法が一番手数料は安くなります。
急ぎの方は、法務局の窓口で直接取得するのが一番です。インターネットを使えない方や、一人で交付申請に記入するのが不安な方にも法務局の窓口での直接取得がおすすめです。
インターネットが使えず、近くに法務局がない方は法務局から郵送してもらう方法をとりましょう。
まとめ
法務局で取得する方法でもオンラインで取得する方法でも、必要事項は正確に記入・入力しなければ登記簿謄本を取得することはできません。
その点だけは注意が必要ですが、実際にはそれほど難しいことではありません。交付申請書の書き方がわからない場合は法務局で教えてもらえますし、地番がわからない場合は電話でも教えてもらえます。
登記簿謄本を取得することは意外に簡単なので、ご自分に合った方法で取得してみましょう。