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本店移転登記申請書類を作ろう!

新人法務担当乙ちゃんは、甲先輩から教わりながら本店移転登記書類を作成することに。様々な手続きの違いを教わってきた乙ちゃん、やっと本店移転登記の申請書を作成することになって…?

乙ちゃん
本店移転登記、色々なケースで提出書類の内容や枚数が変わるんですね…覚えるのが難しいです…。
甲先輩
確かに、1回で全ての流れを覚えるのは少し難しいかもね。さて、次は申請書を作成しましょうか。
乙ちゃん
はい!ここまで長かったですね…!

本店移転登記の申請書の書き方

株式会社の本店移転登記申請書を自分で作成する場合は、法務局のサイトの商業・法人登記の申請書様式ページからダウンロードできる申請書様式を元に申請書を作成します。

記載例(PDF)は申請書を基に、注意するべき点などが書かれています。記載例(PDF)を参考にして申請書を作成するのがよいでしょう。

甲先輩
今回、私たちの会社の移転は株式会社の管轄外移転だから「株式会社本店移転登記申請書(管轄登記所外移転)」という項目から記述例を見るといいわ。
乙ちゃん
あ!記述例のなかに、議事録や株主リストなどの例も書いてあります!
甲先輩
そうね。関連の書類も参考にするといいわね。

本店移転登記申請に必要な書類

1.本店移転登記申請書

会社の情報や、添付する書類の情報、本店移転をしますといった情報等を記載し、会社代表印を押印して提出します。

なお、管轄外移転の場合は2枚準備します。

2.株主総会議事録

定款を変更する必要がある場合は、株主総会議事録を添付します。

3.株主リスト

定款を変更し、株主総会議事録を作成した場合は、併せて株主リストも添付します。

4.取締役会議事録

取締役会設置会社の場合に添付します。

5.取締役決定書

取締役会非設置会社の場合に添付します。

6.印鑑届書

管轄外移転の場合に、印鑑を新管轄法務局に引き継ぐために提出します。

移転先の住所、会社の種類によって提出する書類は変わるのでしっかり確認しましょう。

乙ちゃん
今回の私たちの会社で言うと、取締役会設置会社の管轄外移転で定款の変更有り…なので、本店移転登記申請書、株主総会議事録、株主リスト、取締役会議事録、印鑑届書が必要ですね!
甲先輩
そうね。印鑑届書は申請書様式同様に届書様式がPDFかExcelでダウンロードできるようになっているわ。
乙ちゃん
本当ですね、記載例もあります!こちらも参考にして印鑑届書を作ればOKですね。

まとめ

甲先輩
今回は管轄外移転で定款も変更する場合だったから、必要な書類が多かったわね。
乙ちゃん
違う場合だと、どれくらい書類が減るんですか?
甲先輩
取締役会設置会社の管轄内移転で定款の変更なしだったら、書類は本店移転登記申請書と取締役会議事録の2枚だけで済むわね。
乙ちゃん
2枚!すごく少なく感じます~!
甲先輩
状況によって必要な書類は変わるから、きちんと確認しないといけないわね。

自分で本店移転登記を行うのに不安がある方は…

どうしても時間がなかったり難しくて書類の作成を任せたい場合は、司法書士という登記の専門家にお願いして書類の作成・提出を代行してもらうことができます。費用は司法書士事務所によって異なるので、一概には言うことはできませんが、3万円から6万円くらいが相場だといえます。

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