ドローン飛行の許可・申請をわかりやすく解説!初心者が押さえるべき基礎知識

様々な場所で活躍しているドローンは当初、高所からの撮影機器として使用されていました。
現在では高所の撮影はもちろん、遠く離れた場所への荷物の配送、広い農地への農薬散布などにも使用され、活用方法が広がっています。
そんなドローンですが、実際に使用する場合、誰でも自由に使用できるのでしょうか。
この記事では、ドローンを活用したい方のために、必要な許可や申請、またドローンを飛行させる際の注意点などを紹介していきます。
ドローンを飛行させる前に行うこと
ドローンを飛行させる前に、購入した機体の登録を行います。
これは令和4年6月以降、機体登録を行っていないと屋外で飛行できない決まりとなったためです。
この規定は100g未満のドローンには該当しないので、機体のサイズを確認するようにしましょう。
この規定に違反をすると、1年以下の懲役または50万以下の罰金に処せられます。
ただし、屋内であれば機体を登録しなくても問題ありません。
登録の方法は、オンライン申請と郵送申請の2つから選ぶことができます。
どちらも申請に費用がかかり、オンライン申請は900円から1,500円程度、郵送申請は2,400円です。
申請はもちろん、申請費用がかかることも忘れずに覚えておきましょう。
オンライン申請
オンライン申請は、ドローン情報基盤システム2.0(DIPS2.0)という国土交通省のページから申請が可能です。
アカウントを作成、ログインし、必要な情報を入力していきます。
入力完了後、手数料の支払いを行い完了すると登録記号が発行されるので、機体へ記載します。
機体への明記が終了したら、「DIPS APP – ドローンポータルアプリ」もしくは無人航空機の製造者が指定するスマートフォンアプリで、リモートID機器等にドローンの情報を書込み完了です。
郵送申請
郵送の場合は、国土交通省のHPから必要書類をダウンロードし、記入したのち提出します。
申請の際には、住民票もしくはマイナンバーや運転免許証の写しが必要です。
郵送での申請後、電子メールで本人確認となるため、忘れずにメールアドレスも記載しましょう。
ドローンを扱うには許可が必要?
ドローンを扱うには許可が必要なのではと思う方もいらっしゃるでしょう。
ドローンを飛行させるには、許可が必要ですが、条件によっては申請の許可なしでも飛行させることができます。
ではどのような場合には許可が必要で、許可が要らないのはどのような場合でしょう。
以下にて解説していきます。
ドローンの許可が必要な場合
ドローンを飛行させる際は、「どの場所で」「どのように飛行させるか」という条件によって許可が必要かどうか変わってきます。
- 空港周辺
- 上空150m以上
- 人の住んでいる地域
- 国の重要施設とその近辺約300m
- 道路上
- 都立公園及び都立庭園、許可制の公園
- 国の重要文化財周辺
- 海上、船上、港、ビーチ
- 山、私有地
- 国立公園
などでドローンを飛行させたり、離着陸を行う場合には事前に許可を取る必要があります。
空港や人の住んでいるところ、さらに国の重要施設などでは、万が一の墜落時の危険性を考慮し、申請が必要となっています。
基本的には、自分の自宅や敷地内以外では、ドローンを飛行させるために許可が必要であると考えておくと良さそうです。
他にも、ドローンを飛行させる条件によって許可が必要になります。
- 夜間の飛行
- 目で見える範囲以外での飛行
- 人や建物などとの距離が30m未満である場合の飛行
- イベントでの飛行
- 危険物を搭載した飛行
- 物体の投下や農薬散布を行う飛行
これらについても、ドローンを飛行させる前に許可が必要になります。
危険物を搭載したドローンについては、毒劇物や火薬などは原則搭載自体が禁止となっていますので、注意が必要です。
それぞれの申請を行う場所
ドローンの飛行に関して、申請が必要ということがわかりましたが、実際にどこへ申請をすればよいのでしょう。
申請を行う場所は、申請の内容によって変わってきます。
例えば、夜間のドローン飛行やイベントでのドローン飛行は国土交通省へ申請を行います。
また空港周辺や上空150m以上でのドローン飛行は、空港事務所への申請となります。
それぞれの管轄がありますので、申請を行う前にどこへ申請を出さなければならないのか、国土交通省のHPにて確認を行いましょう。
ドローンの使用で注意する点
ここまで、ドローンの申請や許可、飛行する場所や区域についてみてきました。
申請や許可を行えば、ドローンの飛行は可能ですが、飛行の際には細心の注意が必要です。
第三者の上空での飛行はさせない、高速道路や新幹線の上空、周辺では飛行させないということがあげられます。
これは、第三者とトラブルになる可能性があるためです。
さらに、トンネル付近や高圧線、変電所などの近くでの飛行は注意が必要です。
またドローンを操縦する人自体も気をつける必要があります。
車の運転同様、アルコールを摂取した状態で操縦しない、ドローンを飛行させる際は周辺の安全確認を怠らない、補助についてくれる人を設置するなど、安全面には十分に注意しましょう。
まとめ
ドローンを飛行する際の許可や申請についてまとめてみました。
ドローンの活用の幅が広がると同時に、ドローンを操縦する人が増えてきました。
その分、以前よりも飛行に関する規定やルールが細かくなってきています。
地域や自治体によって多少の違いもありますので、詳しくは飛行する地域や自治体に問い合わせるようにしてください。
常に最新の情報に更新し、安全にドローン飛行を行いましょう。